森高さんの音域の話ですが、私信で正確な情報を教えていただきました。
地声で1オクターブと4度で、下がGで上がDだそうです。
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第1章 歌い方編
STEP 3 に入る前に
STEP 2 では、単音の発音について書きました。歌うとなるとこの発音を
意識しつつ低音、高音、短音、長音などを発声することになり、いろいろ
な要素が加わってきてより難しく感じるでしょう。
森高さんの歌の特徴をあげてみます。
1. 鼻にかかったように聴こえる。
2. 乾いた感じの歌い方。
3. 全体に抑揚がない歌い方。サビなどの強調があまりない。
教科書を読むような感じで歌詞の世界に入り込まずに(感情をこめない)
歌うことが似せるコツです。
STEP 3 - 発声方法
3-1 短音
短音はすべて短めに切るように歌うことが森高のものまねの基本となります。
ひとつひとつはっきり発音し、レガート(滑らかに歌う)で歌わないように
気をつけます。喋るときよりも大げさに口を動かすと、自然な感じで短めな
はっきりした音に聴こえるでしょう。
バラード系の歌<雨><渡良瀬橋><今日から><休みの午後>などでも
淡々と歌うことがポイントです。
英単語もコテコテの日本語英語の発音でカタカナ読みのままはっきり歌い
ましょう。英語のアクセントなどもまったく意識しないこと。(^-^;;
<New Season>にでてくる「It’s all right」の
部分も”イッツ オール ライト”とオールの”ル”もはっきりいわない
までもきちんと入れるようにします。
3-2 長音
フレーズの最後に2分音符以上のばす場合について説明します。
長く音を延ばす場合、ビブラートといって声を震わせる技法を使うことが
あります。人によってその使い方はいろいろです。長音のはじめから
大きく震わせて歌う人もいますし、細かく震わせる歌い方をする人も
います。大きく震わせる歌い方が特徴的な歌手としては”石川優子”さんや
演歌系の歌手、細かいビブラートでは”中島みゆき”さんなどです。
森高さんの場合はじめの半分または2/3真直ぐ発声して、最後にビブラート
を使っています。震わせ具合としては普通で大きくもなく小さくもなく
といった感じでしょうか。この歌い方はかなり特徴的なので、ぜひマスター
してください。わたしはこの歌い方から練習しました。
<渡良瀬橋>の最後「〜まち」や<So Blue>の「きもちははじめて」
の部分などに活用してみるとよいでしょう。
2分音符より短い場合や、それほど余韻を残して歌うところではない場合は
ビブラートを使わなくてOKです。
3-3 アクセントと強弱
3-2 で説明したビブラートに加えて、もうひとつ特徴があります。
長音はサビの部分に多かったりエンディングで余韻を残して終わるところ
だったりするわけですが、その音の出だしはたいてい強調して歌います。
そしてこれに強弱を加えると、より似てくるのです。
はじめは強くそのあと滑らかな感じで弱くし、ビブラートをかける直前から
だんだんと強くします。この弱くするところは極端に聴こえなくなるかな?
と思ってしまうくらい弱くして癖を出してもいいかもしれません。
例として<Let’s Go>の「そろそろ〜」の”ろ”の部分などです。
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次回予告
第1章 歌い方編 : STEP 4 - 癖をマスターする
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